MASTER-PIECE 僕らがイマ、欲しいモノ VOL.21

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おしゃれは足元から。どの世代もこんな格言を聞いたことがあるだろう。ファッションが好きな僕らにとって切っても切り離せないモノがシューズだ。そんなシューズを選ぶ基準は無限にあり、ブランド、デザイン、履き心地、機能性、価格、希少性、憧れ・・・細かく挙げるとキリがないだろう。ここ最近、特に若い世代の中では厚みのあるソールのハイテクスニーカーがこぞって人気を集めているが、僕らが今気にかけているのはレトロなローテクスニーカーだ。シンプルで癖が無く名脇役な面構え。そんなスニーカーが気分だ。今回<New Balance(ニューバランス)>に別注を依頼した「UL720」。もしかするとあまり聞き覚えがないモデルかもしれない。このモデルは1980年台に登場したU220の後継。U220といえば、マラソン史において初めて賞金レースが登場し、ランニングの一大ムーブメントが起こり始めていたこの年代に、エントリー層に向けてに開発されたモデルだ。エントリーモデルということもあり、コストパフォーマンスは抜群だ。その時代の空気感を纏いつつ、最低限の機能と無駄のないフォルムを引き継ぎモダナイズされた「UL720」。今回の別注カラーリングはトーナルなベージュカラー。いい意味で今の時代らしくないスニーカーに仕上がっている。まさしくシンプルで癖のない仕上がりだ。ボリュームや感やハイスペックな機能の最先端のスニーカーももちろん格好いいが、今回の別注品のように引き算によって生み出された洗練さも僕らみたいな大人にとっては格好のいいものだ。

Photographer: Kengo Shimizu

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