MASTER-PIECE 僕らがイマ、欲しいモノ VOL.11

ライフスタイルや消費、環境について様々な思考を巡らせ、それらの転換期を迎えている今の時代。特に環境に関しては、僕ら1人ひとりの行動や思想がその行く末を大きく左右する。僕らの好きなファッションというカテゴリーにおいて、地球環境の保全につながることは何だろうか――――。滋賀県にある日本最大の湖、琵琶湖。その湖畔に製造拠点を置くＫＢセーレン長浜工場は、素材作りに琵琶湖の水を使用し、使用した水を綺麗にして琵琶湖に戻している。琵琶湖の多様な生態系を守るべく、限りある資源を無駄使いする事なく、一人一人が水資源を守るという意識のもとものづくりをしている会社だ。同社が作る「BIWATEX」という素材を使用したこのモッズコートは、本来のボリューム感やディテールは残しながら扱いやすいコンパクトな丈感へアップデートした逸品。インナーには新進気鋭のブランド＜TAION(タイオン)＞のインナーダウンがセットされていて、ダウン単体でも着用ができる仕様だ。秋から春まで長い季節、様々な着方で着まわすことができる。デザインはシンプルでミニマル。トレンドにも左右されない顔立ちは、ワードローブの主役となりうるアイテムだ。そんな環境に配慮された素材の物を、長く、数多く着る。そしてそのひとつの服を楽しみ尽くすことが、結果として未来の世代の為の環境を守る一歩となる。