MASTER-PIECE 僕らがイマ、欲しいモノ VOL.20
最近の僕らが求める洋服は、ラクに着ることができて、それでいてきちんと見えるモノという方向にシフトしつつある。その流れは洋服だけではなくフットウェアにも着実に及んでいる。家の近所にふらっと出かける、そんなときにすぐに履くことのできるサンダルは、これからの時期、夏の準備をする僕らのチェックリストに入ってくる。
“ラク”ということ以外にも、サンダルを素足で履き、風を感じることで季節の移り変わり肌で体感する“風情”も、春~夏にかけての僕らの楽しみだ。今回GLRが別注を依頼したアイテムはフットウェアブランド<KEEN(キーン)>の人気モデル<UNEEK(ユニーク)>だ。昨今人気が留まることを知らないこのモデルはまさに今の僕らの気分を体現してくれているサンダルだ。その構造からの着脱の容易さ、濡れた地面でも滑りにくいレーザーサイピングの施されたアウトソールの強いグリップ力、そしてアッパーは2本のコードとマイクロファイバーにより構築され抜群のフィット感がもたらされている。何よりアッパーが足の甲を覆ってくれているおかげで素足が目立たず、一般的なサンダルより品のある印象を受ける。そんなUNEEKのコードにはリフレクターシルバーを織り交ぜ、インソールのカラーもグリーンに変更し、都会的なモノトーンのカラーリングに。もちろんファッションの観点だとソックスを合わせた春や秋の装いにもしっかりとマッチする。ワンマイルシューズとしても、ちょっとしたアウトドアにもストレスなく着用でき、脱いでもインソールのワンポイントが光る。履かずとも楽しめるこんなサンダルなら、シューズクローゼットなんかには入れず、玄関に雑多に置いておきたい。
履いても履かなくても、近所でも遠出でも、存分に楽しめるそんなサンダルがイマの僕らの気分だ。
Photographer: Kengo Shimizu